ヘリで城崎・出石へ——川崎重工グループが仕掛ける「富裕層×空の旅」を紹介
面白い企画が出ていたので、短く紹介したい。川崎重工グループの川重岐阜サービスが、双発ヘリコプター(BK117シリーズ)を使った富裕層向けの観光ツアーを発表した。
プレスリリースによると、企画名は「永楽館歌舞伎鑑賞ツアー2日間」。神戸空港からヘリで但馬エリアへ飛び、城崎温泉・出石を巡る2日間だ。
- 移動:神戸〜城崎 約40分、城崎〜出石 約50分(ヘリ)。天候不良時は長距離ハイヤー等で代替。
- 中身:出石・永楽館の歌舞伎鑑賞、松葉ガニ、但馬玄ステーキ、出石そば。宿は創業160年以上の西村屋本館。
- 料金:77万〜130万円/人(税込)、2〜4名の1組限定。開始は2026年11月9日。
- 運航:ドクターヘリ・防災ヘリの運航実績を持つ航空運送事業者が担当。
ヘリの「移動を体験に変える」使い方 #
面白いのは、ヘリを単なる遊覧ではなく、**「陸路なら遠い場所を、空でつないで濃い体験にする」**道具として使っている点だ。神戸から但馬は、車なら数時間。それを40〜50分に縮めれば、限られた日程に歌舞伎も温泉も美食も詰め込める。移動時間そのものを削って、体験の密度を上げる——ここに空の価値がある。
機材が双発(BK117)で、しかもドクターヘリ・防災ヘリの実績がある事業者の運航というのも、この手のサービスでは効いてくる。富裕層向けほど、安全と信頼性は最優先。厳しい現場で鍛えた運航体制が、静かな安心を支える。
この流れは、これからも増えそう #
読者(=私自身も)が感じているとおり、こうした富裕層向けの“空の旅”サービスは、今後も増えていきそうだ。とりわけ、時間価値の高いインバウンド(訪日外国人)の富裕層は、「高くても、早く・特別に」を強く求める層。ヘリはその需要に、ぴたりとはまる。
日本ではこれまで、自治体主導のヘリ遊覧(横須賀スカイツーリズム)や、花火・夜景の遊覧など、少しずつ「空を観光資源にする」動きが出てきた。今回の但馬ツアーは、そこに**「地域の文化・美食と組み合わせた高付加価値パッケージ」**という新しい型を足した格好だ。
もちろん、増えるほどに問われるのは騒音・安全・地域との共生という、遊覧ヘリ共通の宿題でもある。そこを丁寧にクリアしながら、空の使い道が広がっていくのは、ヘリを飛ばす側としても素直に嬉しい。
まずは、こういう企画が出てきたこと自体を歓迎したい。空から見る城崎の湯けむりは、きっと格別だろう。
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本記事は、川重岐阜サービスの公開情報(プレスリリース)をもとに紹介したものです。料金・内容・実施日は変更される場合があります。詳細は公式発表をご確認ください。
出典
- PR TIMES/川重岐阜サービス「永楽館歌舞伎鑑賞ツアー2日間」(Z-Leg™ヘリコプター手配サービス) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000039.000159000.html
画像出典:Wikimedia Commons “Airbus ACH145 (MBB BK117 D-3)” by JamesNZguy(CC BY-SA 4.0)。イメージ画像(BK117系の高級仕様ヘリコプターの一例。ツアー使用機とは限りません)。
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