特集・シリーズ
IFRの最低気象条件と進入方式
離陸・着陸の最低気象条件(暫定基準と飛行方式設定基準の違い)、RVRの読み方、視認進入と目視進入の使い分けまで。IFRで「どこまで降りて、いつ見えていればいいか」を実務目線で整理するシリーズです。
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RVR(滑走路視距離)とは——METARとATISでの「報じられ方」を読み解く
低視程での離着陸を左右するRVR(滑走路視距離)。前方散乱計や透過率計でどう測り、なぜ地上視程より優先されるのか。そして実務で一番わからないのが「表記」だ。METARのR28/0600U、M/Pの意味、V(変動)、フィート表記、ATISでの読み上げまで、現役パイロットが具体例で解説する。
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視認進入と目視進入は何が違う?——IFRの「見て降りる」2つの進入を整理する(日本版)
IFRで飛んでいる機が計器進入を省いて“見て降りる”方法に、視認進入(Visual Approach)と目視進入(Contact Approach)がある。名前も中身も紛らわしいこの2つは、①誰が言い出せるか、②必要な天候、が決定的に違う。直感に反して「目視進入」のほうが悪天候でも使える理由を、日本の管制方式基準をもとに現役パイロットが整理する。
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離陸最低気象条件を読み解く——「暫定基準」と「飛行方式設定基準」は何が違うのか
離陸の最低気象条件(Take-off Minima)は「離陸できるか」ではなく「直後に何かあったとき戻って降りられるか」で決まる。AIP原文(AD 1.1.6.9.2.1/AD 1.1.6.10.1.3 3))に沿って、多発機+離陸代替なら灯火で決まる値(400m/500m)、そうでなければ利用できる進入方式で決まる値、そして「進入方式の値が低くても離陸ミニマを下回ってはならない」という下限規定までを整理する。
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着陸最低気象条件を読み解く——DA/MDA・RVR・CMVと、「暫定」と「飛行方式設定基準」の違い
着陸の最低気象条件(Landing Minima)は、DA/MDA(判断・最低降下高度)+必要視程(RVR/CMV)+規定の視認目標、の3点セット。精密進入と非精密進入・周回進入で構造が変わり、旧来の暫定基準と2006年からの飛行方式設定基準でも値が動く。CMV倍率やOCA/OCHまで、離陸編に続いて実務目線で整理する。CAT II/IIIは扱わない。
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LVPとLVPDとは何か——「上がれるが、戻れない」という日本独自の体制
2022年2月24日、管制方式基準からSSP体制という日本独自の用語が消え、LVPとLVPDが定義されました。LVPはカテゴリーII/III運航と低視程離陸の両方、LVPDは離陸だけ。羽田RWY16Lや新千歳RWY01Lで「灯火は揃っているのに離陸できない」という問題を解くために生まれた仕組みを、条文と改正資料から整理します。
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そのMETARは誰がどう測っているのか——AIMOSと、完全自動化46空港のいま
ATISで聞くRVRも、ブリーフィングで見るMETARも、出どころは気象庁のAIMOS(航空統合気象観測システム)です。2026年3月18日現在、46空港で航空気象観測の完全自動化が実施されています。視程はMOR、雲はシーロメーター、雷はLIDEN。そして「山裾に留まっている雲は観測できない」という限界まで、公式資料に沿って整理します。