記事一覧
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離陸最低気象条件を読み解く——「暫定基準」と「飛行方式設定基準」は何が違うのか
離陸の最低気象条件(Take-off Minima)は「離陸できるか」ではなく「直後に何かあったとき戻って降りられるか」で決まる。だから進入方式・多発機・離陸代替空港で値が動く。旧来の暫定基準と2006年からの飛行方式設定基準の違いを、福島空港の具体値(RVR550m/視程1200m+雲高1550ftなど)を使って実務目線で整理する。CAT II/IIIは扱わない。
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北京・小型機ビル衝突、当局は「個人的理由」と結論——“居眠り”ではなかった。発表の速さが残す問い
北京CITICタワーへの小型機衝突について、中国当局は操縦者の「個人的な理由」による公共安全事案と結論づけた。慢性的な不眠症、自ら命を絶つことをほのめかす日記——一部で伝わる「眠かったから」とは事故の性格が異なる。当局発表の中身と、その“結論の出し方”に残る問いを、現役ヘリパイロットの視点で整理する。
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墜落直前、旅客機ともニアミスしていた——北京・小型機事故の新事実が示す「本当の怖さ」
北京CITICタワーに衝突した小型機は、その直前に北京首都国際空港の到着経路を横切り、海南航空A330と約1500フィートまで接近していた——FlightRadar24のデータをもとにBloombergが報道。ビル衝突より一歩手前にあった「空中衝突」のリスクと、管制の対応を現役パイロットが読み解きます。
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視認進入と目視進入は何が違う?——IFRの「見て降りる」2つの進入を整理する(日本版)
IFRで飛んでいる機が計器進入を省いて“見て降りる”方法に、視認進入(Visual Approach)と目視進入(Contact Approach)がある。名前も中身も紛らわしいこの2つは、①誰が言い出せるか、②必要な天候、が決定的に違う。直感に反して「目視進入」のほうが悪天候でも使える理由を、日本の管制方式基準をもとに現役パイロットが整理する。
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国がついに動いた——厚労省「ドクターヘリ検討会」7月設置。整備士不足の先に議論すべきこと
整備士不足による運航休止が相次いだドクターヘリについて、厚生労働省が2026年7月中に検討会を設置する。論点は「財政支援を含む国の関与」と「操縦士・整備士の安定確保」。これまで現場任せだった問題を国が引き取った意味と、検討会で本当に詰めるべき点を、現役ヘリパイロットの視点で整理する。
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一機の墜落で「国じゅうの軽航空機を止める」——北京タワー事故後の中国の異例措置を読む
北京CITICタワーに小型機が衝突した事故を受け、中国は私有の軽飛行機・ビジネスジェット・遊覧・操縦訓練まで、非必須の一般航空を全国・無期限で停止した。一機の事故でなぜここまで止めるのか。「低空経済」を推進してきた中国の振る舞いを、現役ヘリパイロットの視点で読み解く。
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RVR(滑走路視距離)とは——METARとATISでの「報じられ方」を読み解く
低視程での離着陸を左右するRVR(滑走路視距離)。前方散乱計や透過率計でどう測り、なぜ地上視程より優先されるのか。そして実務で一番わからないのが「表記」だ。METARのR28/0600U、M/Pの意味、V(変動)、フィート表記、ATISでの読み上げまで、現役パイロットが具体例で解説する。
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ローターブレーキ一つで「無期限延期」は重すぎないか? 大分の新型防災ヘリから見える調達の構造問題
大分県の新型防災ヘリ「とよかぜ」(H145//BK117 D-3)が、ローターブレーキの故障で就航を無期限延期に。安全上クリティカルとは言いにくい装備が、なぜ就航全体を止めるのか。現役パイロット視点で、公費調達ヘリ特有の構造を読み解きます。
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電波は「上空で使う」と話が変わる——携帯電話の上空利用を整理する
スマホの電波は地上で使う前提で作られている。だから旅客機では機内モードが要り、ドローンやヘリで携帯を上空で使うには専用の制度がある。なぜ上空だと話が変わるのか、航空法の機内ルールから、総務省が整えてきた携帯の「上空利用」制度(150m未満→150m以上→ローカル5G)まで、現役ヘリパイロットの視点で整理する。
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中国に航空の「CRM」や「ヒヤリハット報告」はあるのか——SCASSと“情報統制”のはざま
北京の超高層ビルに小型機が衝突し、徹底した情報統制が敷かれました。ではそもそも中国に、CRM(クルー・リソース・マネジメント)やヒヤリハットの自発報告制度はあるのか。答えは「制度としては、ある」。中国版ASRSとも言えるSCASSと、制度と“文化・公開姿勢”のギャップを、現役パイロット視点で整理します。
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総飛行141時間で事業用ヘリ操縦士? 「150時間ルール」の例外を読み解く
事業用操縦士(回転翼)の受験には総飛行時間150時間が必要——のはずなのに、141時間で資格を持つ副操縦員がいます。航空法施行規則別表第二の『もうひとつのルート』と、指定養成施設をめぐる海保・警察・自衛隊と民間の非対称を、現役パイロット視点で解説します。
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尾瀬・荷つり作業で地上作業員が負傷——「伝わらなかった注意喚起」の教訓(JTSB報告書)
アカギヘリコプターのBell 212が尾瀬ヶ原で物資輸送(荷つり)中、地上の誘導員がつり荷に近い位置で誘導していて穴に足を取られて転倒し、降下中のつり荷と接触して負傷しました。運輸安全委員会の報告書から、誘導員の立ち位置と「注意喚起が伝わらなかった」コミュニケーションの失敗を、現役ヘリパイロット視点で読み解きます。